よくあるご質問
矯正歯科に関する質問
歯を動かすためのブラケットという装置を、歯の表側か裏側のどちらにつけるかの違いです。治療中の見た目をどの程度求めるかによって、表か裏かお選びいただけます。どちらを使っても治療期間や仕上がりに大きな違いはありません。しかし、費用面は裏側矯正の方が高いことの方が多いです。
以前は表側(唇側)矯正に使うブラケット素材が金属だったので、歯が見えた時にギラッと目立ちました。そのため、矯正歯科治療中の審美性を求める方は裏側(舌側)につけるしかありませんでした。
しかし、ブラケットの開発は日々進化しており、現在は表側(唇側)矯正でも歯の色にそっくりで、変色しないセラミックブラケットが主流になりました。また、白くコーティングしたワイヤーも開発され、種類が増えたことによりさらに目立ちにくい表側矯正が可能になりました。やはり表側に装置がつくことにどうしても抵抗がある場合は裏側(舌側)矯正が有効です。
治療期間や仕上がりは、表側と裏側の差ではなく治療前の噛み合わせの状態に左右されると考えられますので、見た目と費用のご希望に合わせて表か裏かを選択できます。
矯正に年齢制限はありません。
歯周病のように歯がグラグラしていない限り、何歳でも治療は可能です。ただし、悪い噛み合わせを何十年も放置していた結果、治療が難しくなる場合がありますので、できるだけ早く治療を開始することをお勧めします。
はい。当院では部分矯正も行っています。
しかし、部分矯正といっても問題がある歯のみに装置をつけて歯を動かすことはできません。全体の噛み合わせを考えて、装置をつける箇所を判断する必要があるからです。どの程度装置をつける必要があるのか、治療期間も個人差があることをご了承ください。
子供:認められます。
成人:当院では、診断時にお渡しする治療計画書のコピーを控除申告時に添付していただいています。
詳しくは、国税庁のHPをご覧ください。
国税庁HP:https://www.nta.go.jp/
●医療費控除を受けるための条件は?
1月1日~12月31日の1年間に支払った医療費が10万円を越えた場合の超過分に対して適用されます。ただし、年間所得が200万円未満の場合、所得×5%を基準として超過分に対して適用されます。
治療上必要があれば抜くことはあります。
できる限り歯を抜かないで治療することは、矯正医も患者さまも気持ちは同じです。顎を横に拡げたり、歯を後ろに動かしたり、歯の幅を狭くすることで隙間を作れる場合は、歯は抜く必要がありません。
しかし、隙間を作れなかった場合や、口元が前に出ているのを改善したい方は、抜歯が必要な場合があります。
治療の難易度、歯の動き方の個人差によりますが、通常の治療方法で平均1半年~3年くらいが一般的な治療期間です。通院ペースは1か月に1回が平均的です。
当院へ通院していただくことが不可能な地域への引っ越しでしたら、引っ越し先近隣の矯正歯科医院への継続治療の依頼をしております。
痛みがまったくないとはいえませんが、想像されているより痛くありません。ブラケットにワイヤーを装着すると、持続的な力が歯にかかります。
歯が動く時に骨の中の歯根周囲で炎症反応が生じ、それが痛みの原因になります。そのとき、むし歯の痛みと違った歯が浮くような感じがする場合や、物を噛むときに鈍い痛みを覚えることがあります。
痛みは数日続くことがありますが、1週間くらいで消失します。当院では治療初期に極めて弱い力で歯を動かしますので、炎症の度合いが少なく、あまり痛みを感じることはないでしょう。痛みの感じ方は個人差がありますが、実際に当院へ通院中の方の中には、全く痛くないと言われる患者さまもいらっしゃいます。
装置が壊れたり外れた場合は、なるべく早くご連絡ください。次回のお約束日でも大丈夫な場合と、至急処理が必要な場合があります。
矯正装置は入れ歯と異なり、治療期間内だけ効果を発揮する器具です。耐久性を求めることが目的の装置ではないので、治療中に壊れてしまうことがあることをご理解ください。
キャラメル、ガム、グミなどが引っ掛かり、ワイヤーが壊れることがありますので、控えたほうが無難です。
できますが注意が必要です。トランペットのように唇にマウスピースを押しつけるタイプの楽器は、表側に矯正装置がついていると痛いことがあります。また、スポーツは格闘技が要注意です。
このような場合は、装置をガードする歯科用マウスピースを使って対応できますので、治療前にご相談ください。
すべての患者さまが、矯正装置を外した後に保定を行う必要があります。装置を外した直後の歯は動揺していますので、きちんと保定を行わないと歯が動き出す場合があります。
通常、この保定は保定装置(リテーナー)という後戻りを防止する装置を用います。この装置をきちんと使用することも矯正歯科治療の大事な一部です。
保定期間は、最低でも同じ期間、安定するまでには2倍の期間が必要です。その後も、正しい噛み合わせを維持するためには、年に1回の定期検診を受けることが大切です。
大丈夫です。つわりが激しい時期など長時間の診療や通院が難しいことがありますが、治療自体は問題になりません。
しかし、レントゲン写真を撮るのはできるだけ避けたほうが安心です。妊娠の可能性がある場合は必ずご申告ください。
歯の色に近い矯正装置や透明な矯正装置、白くコーティングしたワイヤーを用いたら、表側につける矯正装置でもあまり目立ちません。また、歯の裏側に装置をつける方法もあります。
歯に何もつけない状態に比べると歯磨きは大変になります。矯正装置をつけることで歯が磨きにくくなるため、むし歯や歯周病などお口の中の病気になる方がいらっしゃいます。そのため、矯正歯科治療中の歯磨き指導やクリーニングを歯科衛生士と協力して行っています。
差し歯は問題ありませんが、ブリッジの歯を動かす必要がある場合、一度ブリッジを外して1本1本の歯に装置をつけることがあります。
ただし、天然歯(治療をしていない歯)と比べて接着剤がつきにくいため、何度か治療途中で矯正装置が外れてしまう可能性があります。その場合は再度接着剤でつけ直せば問題ありません。
矯正歯科治療は長期間かかりますから、その間に都合によりしばらく通院できなくなることはあると思います。
例えば出産や怪我のための入院や、短期間の留学や受験で忙しい場合などです。そのような場合でも、しっかり歯磨きをしていれば問題ありません。ただし、その間は治療の進行が遅くなります。
もしも矯正装置が壊れてしまったときは、何らかの応急処置が必要になる場合があります。その際はすぐにご連絡ください。
審美歯科に関する質問
歯科的機能回復(よく噛める)だけでなく、美しさと自然な口元にも焦点を当てた総合的な歯科治療のことです。審美治療(美しく白い歯・綺麗な歯並び)を受けることで、俯き加減だった患者さまが、見違えるように自信を持ち始めたケースもあります。
「口元にコンプレックスがある」「歯の色が気になる」など悩みをお持ちの方、ぜひ一度ご相談ください。
治療する歯の本数、内容によってかなり異なります。単純に被せるだけなら最短2回ですが、より綺麗に治すために回数がかかることがあります。当院では、なるべく治療期間・回数を減らすように努力していますが、詳しくは診断後の判断になります。
歯を治療するにあたり、経済的負担を考慮することも大切な要素だと考えています。当院は、予算に応じて「ここは保険で」「ここは部分的な詰め物で」とプランニングし、最小限に抑えた費用をご提示いたします。
クレジットカードのお支払いや、分割払いのデンタルローンも可能です。
歯科診療は保険診療と自費診療に分けられますが、審美歯科治療は、使用する材質によって保険の適用外になります。しかし、保険が適用されるレジンや金属より、保険外でもセラミックの方が美しく耐久性があります。
セラミック治療に関する質問
銀歯の詰め物を一度外して白く透明感の高いセラミック製の素材に詰め替えると、自然な色合いになります。
セラミックとは陶材のことで、ご存知のように食器などに使用する素材です。当然、陶器と同じように水分の吸収がないため、変色せず歯を白く保てます。また、セラミックの最大の特長は、他の素材に比べて天然の歯に近い色調と透過性を再現できることです。
もし、治療後の歯を自然な色合いに仕上げたいとお考えなら、セラミック治療をお勧めします。
いわゆる“すきっ歯”には、歯の表面を薄く削ってセラミックを接着し修復する「ラミネートベニア」という治療方法があります。歯を削る量は少量ですみ、治療回数は2回程度で歯と歯の隙間を治せます。
しかし、剥がれる危険性や、歯の大きさ・向きを大幅に変更することはできません。
セラミックは天然の歯と同等か、それ以上の強度がありますので問題ありません。被せ物や詰め物に使用可能です。お口を開けた時に見える金属を嫌い、奥歯にも審美的に綺麗な白い歯を求める方が増えています。
セラミッククラウン・セラミックインレー・レジンなどの素材は金属製でないため、金属アレルギーの方も安心して治療できます。当院では、患者さまがどの金属にアレルギーを持っているかを分析し、症状やご希望に合わせた素材を選択します。
オールセラミッククラウンなら黒くなりません。さらに、土台を金属製ではなくファイバーコアにすることで、歯ぐきとの境目も黒くなりません。
なお、どちらも金属を使用しないため金属アレルギー体質の方も安心して使用できます。
歯の被せ物を外したり削った後は、仮の歯を入れます。
普段の生活に支障ありませんのでご安心ください。また、装着した仮の歯を参考に最終的な歯の形態をご相談しながら決定します。
ホワイトニングに関する質問
歯の表面の着色の場合はクリーニング(PMTC)だけでキレイになります。
歯の内部的変色や本来の歯の色以上に白くしたい場合は、ホワイトニングやセラミックなどもあります。
患者さまによりますが、ホームホワイトニング(ご自宅で行う方法)で1か月、オフィスホワイトニング(歯科医院で行う方法)なら3~4回ほどで効果を感じる方が多いようです。ただし、個人差が大きい側面があります。
お急ぎであれば、歯の状態に応じたできるだけ早い方法をご提案させていただきます。ご相談ください。
痛みの感覚は個人差が大きく、同じ薬剤でも痛みがある方とない方がいらっしゃいます。当院では、ホワイトニングの方法を調節したり、知覚過敏抑制ジェルを併用して、多くの患者さまが苦痛なくご希望の白さまでホワイトニングを行っています。
詰め物や差し歯など人工の歯、グレーに変色している歯は、ホワイトニングをしても白くなりません。このような歯を白くするご希望であれば、セラミックなどの審美歯科治療をお勧めしています。
また、変色の度合いが強い場合、歯に茶色の縞模様が存在している場合は、なかなか白くなりません。しかし、ホワイトニング方法の調節で目立たなく改善できるので、ご満足いただく結果を得ています。諦めず一度ご相談ください。
インプラントに関する質問~治療前
何らかの原因で失われた歯の代わりに、顎の骨に人工の歯根(インプラント)を植える方法です。
インプラント体に使う素材は生体親和性の高い「チタン」で、ほとんど生体に異物防御反応を起こさないといわれています。
形態は棒状の単独植立。顎の骨に植える部分はらせん状になっており、骨がつきやすい(骨性癒着:オッセオインテグレート)ように加工しています。
健康な18歳以上の方であれば問題ありません。高齢者の方も問題なく治療できます。
できます。骨がどのくらい残っているかが問題ですので、条件が良ければ非常にやりやすいかもしれません。
「何でもよく噛める」「入れ歯のような不快感がない」「他の残っている歯を守れる」など、様々あります。最近は「しっかり噛むことで老化防止や癌予防につながる」といわれています。
●外科手術が必要――しかし、手術中の痛みはほとんどありません。希望すれば寝ている間に手術をすることもできます。
●噛めるまでに期間がかかる――通常のケースは数ヶ月かかりますが、患者さまの状態により、手術をした日に噛めるようにすることも可能です。
●費用がかかる――インプラントは健康保険を適応できないため、費用がかかります。しかし、インプラント治療を行ったことによる健康への寄与を考えると決して高い費用ではないと思っています。また、万が一何かあった場合は保証がついていますので安心です。
噛み合わせを含めて総合的に診断を行って治療計画を立てますので、問題はほとんどありません。
一般的に、糖尿病の方はインプラント治療ができないとされています。しかし、医師の管理のもとコントロールされている軽度の糖尿病の方は治療を受けられます。
ただし、患者さまによって症状が違いますので、ご相談の上最適な治療法を提案いたします。
インプラントはチタンでできています。チタンは金属の中でもかなりアレルギーが少ない素材です。しかし、もしチタンアレルギーの方にインプラントを入れると、インプラントが抜けてきます。チタンアレルギーの疑いがある場合はパッチテストなどで調べる必要があります。
18歳未満、心臓病や重度の糖尿病などの全身疾患をお持ちの方、骨粗しょう症の治療を受けている方は適していません。心配な方はご相談ください。
被せ物は金属であれば壊れませんが、セラミックなどの素材は壊れたり欠けることがあります。しかし、保証期間保証期間内であれば保証内容で再治療します。
患者さまの状態によります。具体的には骨の硬さ・厚みにより違いますが、状態がよい場合はその日のうちにインプラントを埋入し、仮歯を入れられます。一度ご相談ください。
基本的に、歯科医師免許があれば誰でもインプラント治療は可能です。しかし、大学病院など施設でしっかり研修を積んだ歯科医師による治療が安全だと考えています。
なかには外科手術の経験が少ない歯科医師もいますので、よく質問し検討してください。
骨の少ない方は骨を増やす手術(GBR法、サイナスリフト法、スプリットクレフト法など)を行えば問題ありません。ただし、これらの手術には外科手術が必要です。外科的な負担が少ない方がよい方は、ショートインプラントなど負担が少ない方法を選択しています。
喫煙者は絶対にインプラント治療が受けられないというわけではありません。しかし、喫煙はインプラントだけでなく歯周病に対しても症状を悪化させる原因のひとつです。
喫煙者は、非喫煙者に比べてインプラントの成功率が低いことが学会の発表で証明されています。ニコチンによる血流阻害や血管収縮はインプラント治療に悪影響を及ぼすからです。
血圧を薬でコントロールしていれば問題ありません。
しかし、服用薬や症状など一人ひとりケースが異なる内容なので、事前に必ずご相談ください。
インプラントに関する質問~手術に関して
インプラントの手術は局部麻酔をかけますので、痛みはありません。当院では、新しい技術を使用して痛みに配慮した治療を行っています。
以前のインプラントをご存知の方は「大変な手術をして入れるもの」というイメージの方がいらっしゃると思います。しかし、ここ十数年で素材や形態・植える方法が改良し、以前より簡単に処置できるようになりました。
最近は、素材がよく処置が簡潔になったことから件数が増えました。また、長期的に機能することも分かってきました。
しかし一方で、やはりケアの重要性と適応症例の幅が問題になっています。まずは、全身疾患がなく喫煙していない方が条件です。喫煙は予後が悪く数年しかもたないケースが多く報告されています。
1~3本くらいであれば、1時間~1時間半程度で終わります。また、骨を作るなと複雑な手術になるともう少し時間がかかります。
器具の取り替え時など、口を楽にする時間を設けておりますので、どうぞご安心ください。
早い方は約2か月程度で正常に噛めるようになっています。ただし、食いしばりや歯ぎしりなどで多少伸びる場合があります。
また、歯周病治療直後のインプラント埋入など手術のリスクが高かった場合は、少し様子を見るためさらに数か月かかります。
入院は必要ありません。一応手術後は安静にしていただくように説明していますが、デスクワークなどの仕事は差し支えないと思います。
再手術を望めば、もう一度インプラント手術を行います。再手術の費用は保証内で行います。
インプラントに関する質問~治療後に関して
堅い物を噛むと歯が割れる時があるように、あまり堅い物はやめた方がよいと考えています。普通に食べられる物であれば問題ありません。
害はないと考えていただいて差し支えありません。ただし、チタンアレルギーの方は注意が必要です。万が一チタンアレルギーがあった場合、しばらくすると抜けてしまうからです。
軽度の場合は歯周病の治療を行います。重度の場合は手術が必要です。場合によっては抜くしかないことがあります。しかし、定期検診に通うことで歯周病の予防ができます。
外観からインプラントをしていることに気づかれることはまずありません。インプラント治療で重要なのが前歯の治療です。近年この問題を解決すべく、様々なタイプのインプラントやパーツが開発されました。
食事中に外れたり、カタカタ音がしたり、会話中発音障害などもほとんど起こりません。インプラントは自分の歯と同じように何でも噛め、食事を楽しめます。
患者さまによって外科的刺激が大きくなり少し腫れることがありますが、手術に対して当然の反応なので心配いりません。多くの方は3~4日後に腫れがピークになり、約1週間ほど経てば完全に収まります。
できるだけ運動は避けてください。体が温まると血流が盛んになり痛みや出血の原因になります。また体が疲れると抵抗力がなくなり治りが悪くなります。
ほとんどの場合、術後3~4時間程度で麻酔が切れます。痺れが切れたら食事をして大丈夫です。ただ、できるだけ手術をしていない箇所で食べ物を噛んでください。また、柔らかい物をいただいてください。栄養を摂った方が抵抗力がついて早く治ります。
できれば軽いシャワー程度にしてください。体が温まると血流が盛んになり痛みや出血の原因になります。
手術した部位の歯磨きは避けてください。縫い合わせている糸が切れたり傷口が開きますので、他の部位を歯ブラシで丁寧に磨くことをお勧めします。汚れると感染の原因になるからです。
その際、歯磨き粉は使わないでください。また、歯磨き後の「ぶくぶくうがい」もしないようにしましょう。どうしても、という方は軽くゆすいで唾を吐く程度でお願いします。
痛みがなくても抗生物質と痛み止めは服用してください。感染予防と炎症を和らげる効果があります。
ほとんどの場合、仮歯もしくは入れ歯を入れるようにしております。手術によってはすぐ入れられない場合があります。ご相談ください。
インプラントはチタンのためむし歯になりませんが、歯周病にはなります。また歯周病になると非常に進行が早いため、予防のために定期的なクリーニングが必要です。
自分の歯と同じように考えてよいと思います。自分の歯で噛める物はインプラントでも噛めます。
手術当日は、激しい運動、入浴(長湯しなければシャワー等は問題ありません)、飲酒を避けてください。また、感染を防ぐために出された薬をきちんと飲んでください。うがい薬は手術翌日から使い、患部を清潔に保ってください。
お口の中の衛生管理に大きく関係しますので、お口の衛生状態が悪いとインプラントの寿命が短くなる場合があります。インプラントの歴史は1950年から始まり、実用化したのは1965年からです。実例として、1965年にインプラントを行った患者が亡くなるまでの41年間問題なく機能していました。
つまり40年間耐えられる実績が証明されています。常に衛生状態を良好に保ち、担当医師や衛生士の指導に従っていただくことが大切です。インプラントの10年生存率は95~97%前後です。
インプラント体ともとの歯の根の太さが異なることに起因します。歯と歯ぐきとの隙間が天然歯の時と全く同じ状態にならないことが関係しています。もちろん人工歯の製作は詰まりにくいよう色々工夫をしますが、食べ物が詰まらない形態は詰まってしまった汚れを逆にとりにくく、歯磨きしにくい形態なのです。
歯磨きしやすい形態も考慮していますのである程度はブラシでうまく対処していただくことが必要ですが、ちょっとした修正で改善できる事もありますから主治医にご相談ください。
天然歯には、歯と顎の骨の間に歯根膜というクッションがありますが、インプラントにはこのクッションがないので、噛んだときの力が骨に直接伝わるためです。周りの歯とのバランスを考えながら噛み合わせの調整をします。
多くの場合、インプラントの過重負担と周囲の感染症が原因です。揺れているインプラント体を無理にお口の中に残しておくと、周囲の骨がさらになくなります。早期に取り除くべきです。インプラント体を取り除いて骨と粘膜が治るのを待ち、再び新しいインプラントを植立するか別の治療法を検討します。
感染に関しては、インプラントも歯と同じように歯周病にかかることがあります。病気や免疫・体調の変化で、さらに加速することがありますから、日頃のプラークコントロールが重要です。また、ちょっとした噛み合わせの変化がインプラントを駄目にすることがありますので、定期検診を必ず受けてください。
上顎洞炎の可能性があります。上顎の上方には上顎洞という鼻に通じる空洞が存在します(上顎洞の役割は解明されていません)
歯やインプラント体の先端は、この上顎洞と接近しているために、細菌感染が起きた場合上顎洞にも炎症が波及してしまう可能性があるのです。天然の歯でも見受けられる症状です。
歯槽骨(顎の骨)は、加齢とともにある程度吸収します。インプラント周囲骨も例外ではなく、骨はある程度失われますが過重負担や感染、免疫のバランスが崩れると骨吸収はさらに加速します。
インプラント周囲骨が大きく吸収した場合、同じ部位へのインプラント再治療は不可能かもしれません。その場合は別の治療法を検討します。骨吸収をいかに最小限に抑えられるかがインプラント治療の今後の課題です。
歯のない期間が長期に及ぶと、歯のなかったスペースに頬や舌が入り込んできます。そこに新しい歯が入ると頬や舌の筋肉がその変化に対応できずに、舌や頬を噛んでしまうことがあります。
筋肉は徐々に慣れていくので心配ありませんが、一度噛んでしまうと腫れてふくれるので、また噛んでしまう悪循環が生じます。
お口の中の環境が変化したためです。これは慣れなのですが、慣れる期間については個人差があります。
歯周病に関する質問
歯周病とは「歯を支える骨が溶ける病気」です。歯と歯ぐきの境目についた歯垢(プラーク)から歯の根にそって菌が入り込み、歯を支えている周りの骨をじわじわ溶かして、最後は歯が抜け落ちます。
歯肉に炎症が起きた状態を歯肉炎、歯槽骨を支えている組織全体が崩れる病気を歯周炎といいます。
また、歯周病は「沈黙の病」と呼ばれるようにほとんど自覚症状がないため、気付かない間に悪化させてしまうことがよくあります。
同じです。これまで、歯の周辺の歯肉が腫れ・膿が出る症状から「歯槽膿漏」と呼ばれていました。最近は、歯肉だけでなく歯を支える歯槽骨を始め、歯の周辺の広範囲に様々な症状が表れるため「歯周病」という名称が多く用いられるようになりました。
歯周炎は炎症が歯の周辺の広範囲に及んで、歯肉だけでなく歯を支える歯槽骨まで広がります。症状は個人差があり、大半の歯槽骨を失うほどの重いケースもあります。
歯肉炎は炎症が歯肉のみに及んでいる症状で、歯の周辺の歯槽骨は正常な状態です。
成人してから起こると思われていますが、実は歯周炎の前段階といえる歯肉炎は幼少期から起こりうります。
また、歯周炎は自覚症状がほとんどないため、しばしば発見が手遅れになりがちです。歯周病を予防するために、毎日の歯磨きと歯科医院での定期検診が重要です。
歯周病を予防するには、何よりもプラークコントロールが不可欠です。歯の周辺に付着したプラーク(歯垢)を除去し、細菌を減らすことで歯周病の進行を食い止められます。
歯の上側の歯垢は、ご自身の毎日のブラッシングで取り除けますが、歯肉の内側深く入り込んだ歯垢は、ご自身で除去できないため歯科医院で清掃を行う必要があります。ご自身と歯科医院の相互の取り組みで歯周病を予防します。
歯周病が進行し溶けた骨は戻せません。とにかく症状を悪化させないことが大事です。
歯周病の原因は何よりも歯垢です。歯周病になってしまったら、根源である歯垢=細菌をいかに減らすかが重要です。細菌を減らすために、ご自身の毎日のブラッシングで今以上に細菌を増加させないことが大切です。